こんにちは。
イコールチャンス株式会社のヘッドハンティング事業部の小川和紀です。
ヘッドハンティングで様々な方のキャリアに携わらせていただくと
どの転職にもドラマがあり、私たちが培った過去の経験則では
計り知ることができない人間のもつ個性の面白さを感じます。
今回は最近担当させていただいたある方のケースから学んだことについてお話しします。
レジュメに書いてある経験やスキルより大事なこと
スキルや経験が企業が求める要件にばっちりフィットしていても
内定が獲得できない方がいる一方でスキルや経験では求められる要件を全て満たしていなくても、
なぜか色々な企業からオファーがくる方がいらっしゃいます。
その差はなんでしょうか?
私はこの仕事を通してスキルや経験といった言語化と定量化できる項目を超越して、
企業が「この人を採用したい」と思わせることは何かを考えてきましたが、
様々なケースに携わってきた中での共通点として以下の素養を兼ね備えている方が、
結果的に企業から求められる特徴との考えに至りました。
「この人を採用したい」と思わせる4つの素養とは?
1.誠実さ
→ 誰と話をする時も、等身大のコミュニケーションをとる
2.正直
→ 自分の弱さも、他人への指摘もダイレクトに伝えられる
3.俯瞰力
→ 常に状況や事象を超俯瞰で捉え、決めつけではない最適解を導ける
4.与える
→ 権利を主張したり、なにかを獲得することに心砕くよりも、
いかに価値提供できるか、なにをもって貢献できるかを常に考えている
→ 「自分の仕事はここまで」と天井を設定せず、つねに「他になにかできることはないか」
「もっと周りにとってもいいやり方はないか」「周りで助けが必要なところはないか」を
自問しアクションに結びつけている
これらは精神論や道徳的に捉えられがちで、
多くの方が「そんなの当たり前」「キャリアにはあまり関係ない」
そう思われることも珍しくはありませんが、
キャリアの中で競争やマネーゲームにさらされ、
組織によっては政治の渦中に身を置く事で薄れてしまったり、
気づかずに無くしてしまっている、非常に大事なことです。
これらの素養は言葉の端々や雰囲気から滲み出るもので、
なかなか意識しながら言語化して相手に伝えることが難しい事です。
だからこそ、企業からスキルや経験を超えて評価される方には
必ず共通して備わっている素養だと感じます。
なにもスキルや経験が重要でないということではありません。
逆に上記のような素養が自然に備わっているからといって
万事においてうまくいくということでもありませんが、
転職やキャリアを立てる過程においては、
人間性がスキルや経験を超えることがあるのが
私たちヘッドハンターが知っている事実です。